ひび日手帳

私の心象風景を書き出すブログ🎐

夏の訪れ

例年であれば暑い日差しが降り注ぎ、蝉が鳴き頻っている7月、

梅雨が長引き季節の始まりを鈍らせているような感覚。

 

それでも少しずつ季節は色濃く移ろい始め、田んぼの稲は青々と揃っている印象。

 

稲の緑と踏切の黒・黄色、そして空の青と雲の白は、

この季節の視覚を楽しませてくれる組み合わせの一種だ。とても映えている。

 

雨上がりの澄んだ空はこのコントラストを色濃く見せてくれる。

 

f:id:nomolock33:20210711235713j:plain

稲と踏切


ひげ

 

 

生きる速度

心が荒んでいるとき開放的な風景の場所へ行きたくなる。

白くきめ細かい砂浜、穏やかな波風、遠くに別の島が見える。

 

余裕のない毎日を送っていると、この場所での正しい過ごし方が分からない。

そんなもの必要なかったなと後になって気付く。

 

f:id:nomolock33:20210404205019j:plain

竹富島の海

 

のも

 

  

果てしない空

人気のなさが切なさを生む。

どこまでも続く自然の中に一人ポツンと立っている。

耳を澄まさずとも天然の音を五体から受け取る。

 

この心の奥のくすぐったい気持ちを、どう噛み締めたらよいのかわからない。

 

f:id:nomolock33:20210216011804j:plain

夏の夕暮れ時のさとうきび畑


のも

 

 

川の中から

夏の暑さが肌に染みる8月。

川に静かに足を踏み入れてみる。

周囲から響く騒がしい音はいつも通りだが、少しだけ心地よく聞こえる。

 

いつもより空が高く見える。

f:id:nomolock33:20210203004109j:plain

由良川

 

のも

 

 

マジックアワー

かもめの鳴く声もやみ、港には波音のみが漂った。

遠くに見える山の稜線からは沈んだばかりの日の光が溢れている。

 

空に残った飛行機雲も瞬く間に黒で塗られ、街に静寂が訪れる。

 

旅路を急がなければ。

 

f:id:nomolock33:20210203004012j:plain

夕暮れの海

 

のも

 

フィヨルドをゆく in NZ

小雨がぱらつく中入江を進む。

鋭い雨粒が視界を奪ってくる。

白く立ち込める霧、取り巻く山々からは小さな滝が無数に流れ、岩の上からは野生のアシカがこちらへ好奇の目を向ける。

 

デッキの上には冷たく雨が打ち付けるけど、この景色をいつまでも見ていたいと思った。

目を細めて微かに見るミルフォードサウンドは、とても美しかった。

 

ひげ